タクシン氏、カンボジア経済顧問としての抱負語る

フン=セン首相は、プノンペン郊外のカンダール州ター=クマウにある首相邸で11日、タクシン=チナワット元タイ首相と合同記者会見を開き、この中で、 14日にシンガポールで予定されている米国とASEANの首脳会議ではタクシン氏のカンボジア訪問を話題にしないと述べた。
「仮にタイ代表団がタクシン氏について話したいと言っても、私は話したくない」と首相。
この首脳会議には、米国からはオバマ大統領の出席が予定されている。
タイ政府は、タクシン氏がカンボジアの経済顧問に任命されたことや、カンボジアを訪問したことに強く反発し、犯罪人引渡請求をカンボジアの外務省に手交したが、この記者会見でタクシン氏は、そうしたタイ政府の反応を「冷戦のメンタリティだ。隣国を敵と思っている」と批判した。
タクシン氏は、カンボジア・ビルマ・ラオスの年間GDPを全部集めてもタイの1割にも満たないことを指摘し、「わが国はこんなに豊かで、周辺国はこんなに貧しいのに、いったい何を恐れているのか? 周辺国は助けを求めているのに…彼らだってそろそろ豊かになっていいはずだ」と語った。
フン=セン首相は、「カンボジア人が貧しいままでは、タイに行って不法就労してしまう。タクシン氏がカンボジアの経済成長に力を貸してくれれば、タイはカンボジアからの不法就労者に悩まされることもなくなるはずだ。周辺国を豊かに引き上げることは、タイの国益にもかなうことだ」と語った。
タイ当局は、タイ国内で不法就労しているカンボジア人を定期的に強制送還しており、10日にも、不法就労のカンボジア人38名をバンティアイ=ミアンチェイ州へ強制送還している。
カンボジアの経済顧問に就任したタクシン元タイ首相は、まずカンボジアの官僚に資本主義とは何かを教えたいと語った。また、農民が自立的・持続的な経済成長をめざし、「足るを知る経済」を構築することができるよう、パイロットファームを立ち上げたいと述べた。一方で、外国投資家の信頼を向上させる法案の作成にも協力したいとの抱負を明かした。さらに、中国や中東にいる氏の友人たちをカンボジアへ呼び寄せて、とりわけ鉱業部門への投資を促したいと意欲を語った。
タイ首相時代、タクシン氏はとくに地方格差是正や医療助成などの政策で広くタイ国民の支持を得ているほか、外国投資家の信頼を得てタイの外資誘致と輸出振興を幅広く促進させたことでも知られており、その経済政策は「タクシノミクス」とも呼ばれる。
この記者会見の模様はカンプチア国営テレビでも放映された。
在カンボジア タイ大使館の広報部門は11日、タクシン氏のカンボジア訪問についても、タイからの犯罪人引渡請求をカンボジアが拒否したことについても、コメントを拒否した。
「ニュースソース」

※写真、カンボジアローカルTVより
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2009年11月12日 




